シラーの美学思想
— 株式会社マイブックサービス — 著者:利光 功 発行者:村上 正 制作進行:澤崎達雄 @sawatatsu 印刷・製本:株式会社山田写真製版所 — 2022 — 「優雅な動きは美しい心のあらわれである」 18世紀後半に活躍したドイツの劇作家・詩人フリードリヒ・シラーは、カントの『判断力批判』(1790年)を読んで大いに感銘を受けつつも、その美に対する考え方については疑問を抱き、独自の美の概念の探究に向かった。外から押し付けられた原理によってではなく、自分自身の原理で動くような、人間の自由な行為・振る舞いを根拠とする美を打ち立てようとしたシラーの思索の道程をたどる。シラーが公にした最初の美学論文「優雅と尊厳について」(1793年)の日本語訳を併録。